「大学院免除ってBig4に就職できるの?」そんな疑問をお持ちではありませんか?
本記事では、現役Big4税理士法人勤務の筆者が、大学院免除制度と就職・昇進へのリアルな影響を解説します!
さて、こんにちは、Taroです!
今年も夏がやってきましたね!
税理士法人では、この時期になると試験休暇を取られる方が多いです!
その分、試験休暇がない人は仕事量が多くなりがちですが(笑)
ところで、税理士試験には大学院で論文を執筆することで、試験科目が免除される制度があります!
今回は、Big4税理士法人勤務者のTaroが、大学院免除によるBig4税理士法人への入社や昇進への影響を記事にしたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします!
【最近買ってよかったモノ】
ひすいこたろう氏の「あなた次第でこの世界は素晴らしい場所になる」です!
普段は、エビデンスがあるような本や、ちょっとアカデミックな本を読むことが多いのですが、
「物事の捉え方」の本を読んでみました。
YouTubeで見たのですが、アンミカさんがロケ先でお土産をもらった際に、そのお土産の個数が4個でした。手渡した女性が「縁起が悪くてごめんなさい」みたいなことを言ったら、アンミカさんが「幸せの4(し)じゃないですか」と咄嗟に仰っていました。
物事の捉え方で大事だな!と思い、手に取った本です!
大学院による科目免除制度とは
大学院免除の制度について、簡単に説明します!
大学院免除制度は、大学院(修士課程)で税法や会計学を履修・単位取得し、修士論文を提出・卒業後に国税審議会に申請すると、税理士試験の科目が免除されます。
税法分野での免除申請であれば、税法2科目、会計分野での免除申請なら1科目が免除されます。
税法分野での試験科目免除については、税理士試験の必修科目である法人税や所得税も免除の対象になるため、特に難易度の高い必修科目をパスできることが特徴です。
そのため、例えば、「簿+財+消」と「大学院免除」で税理士試験をパスできる仕組みになっています。
賛否のある制度ではありますが、決められたルールの範囲内ではあるので、この制度を活用できる人は活用するのがよいかと思います!
ただし、後述の通り、大学院免除による就職への影響が多少なりともありますので、この点には留意が必要です。
Big4と院免の組み合わせ
入社・採用時の影響
結論としては、大学院免除者であってもBig4税理士法人から採用される可能性は高いです!(私自身も大学院免除が決定される前に内定を頂いております!)
ただし、部門(部門というよりはパートナー)によっては、大学院免除の制度に対してよく思っていないところが少なからずあり、そういった部門(もしくは、そのようなパートナーのチーム)から内定をもらうことは難易度が高い可能性があります。
入社同期の部門では、「基本的に5科目合格を推奨される」ようなので、そういった方針の部門があることも確かです。
ただし、全体的な感触としては、大学院免除だろうが採用への影響はほぼないと言っても差し支えないと思います!
やっぱり5科目合格者のほうが有利? 院免+Big4採用で有利な条件
「採用への影響はない」と言ったもの、どう考えても、5科目合格者の方が有利になるケースは多いと思います。それくらい5科目合格はすごいことだと思います。
例えば、面接の印象等がほぼ同じAさんとBさんがいたとします。どちらを採用しますでしょうか。
きれいごとを抜きにして、私ならBさんを採用します。
- Aさん⇒「簿+財+国徴」×「大学院免除」×「実務経験がない」
- Bさん⇒「5科目合格」×「実務経験がない」
こういった考え方がある前提の下、以下をご参考にしてください!
まず、私の職場では、大学院免除者は何名もいますが、「簿+財+国徴」の組み合わせの人はいないです。。だいたい、消費税もしくは、法人税となっています。
この点については、「簿+財+国徴」×「大学院免除」という組み合わせに問題があるというよりは、税理士試験で税金に関する知識をあまり獲得していない人で、かつ、実務経験がないことが致命的なんだと考えられます。
実際に、1科目も合格していなくとも、実務経験が豊富な人は採用されています!
つまり、「簿+財+国徴」×「大学院免除」の場合には、他の武器が必要かと思います。
例えば、外国語の読み書きができることや実務経験があることなどが挙げられます。
大学院免除の場合で、Big4税理士法人への就職確率を上げたい場合には、以下のような武器を身に着けることがよいと考えます!
- 実務に直結する法人税や消費税を選択する
- 法人対応の実務経験を積む
- 英語等の外国語を磨く
昇進への影響
5科目合格者か、大学院免除者かによって、昇進への影響があるか気になると思いますが、
この点についても、入社時同様に影響はなく、仕事ができる人から上がっていきます。
余談
税理士試験合格祝い金は支給されない?
法人にもよると思いますが、税理士法人では税理士試験合格者に対して、祝い金の支給がある場合があります。
ただ、大学院免除だと祝い金がもらえない場合が多いそうです。。
私が勤務している法人も、大学院免除者は支給対象外です。。
Big4税理士法人以外の税理士法人への就職時の影響
Big4税理士法人以外の税理士法人であっても、基本的に大学院免除かどうかは関係ないと思います。
ただし、転職時にエージェントに聞いた話では、「一部の事務所では、大学院免除者は一切採用しない」という方針を持っているところもあるそうです。
様々な考え方・方針があるとは思いますが、そういう事務所にはご縁がなかったと思うしかないですね。
まとめ
結局仕事ができる人は、転職時も昇進時も、「5科目合格者」か「大学院免除者」かではなく、「その人自身の人柄や能力」で評価され、税理士資格取得の過程は、何年か実務経験を積めば、然程影響を及ぼすものではないような気がします。(異論は認めます!)
ここまで読んで頂きありがとうございました!
次回もどうぞよろしくお願いいたします!
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